【第四弾】ディエッサーで歯擦音を抑える
こんにちは!
今回は耳障りな歯擦音
(さ行やつ等発音する時に
息を歯で擦らせる必要があるもの)を
抑える方法をご紹介したいと思います。
歯擦音は聴力を弱める可能性がある
周波数をしています。
それを程よく滑舌が悪く
聞こえないように抑えるのが
ディエッサーとなっています。
簡単に言うとディエッサーは
マルチバンドコンプの簡略版です。
前回のコンプレッサーの話では
マルチバンドコンプは取り上げていないので
今回はディエッサーの使い方、
マルチバンドコンプの使い方を
紹介していきたいとおもいます。
│ディエッサー
使い方は簡単!
歯擦音が程よく聞こえるくらいまで
スレッショルドをさげる。
Nectarのディエッサーでは波形を見て
歯擦音のピークを探しながら抑えれます。
EQのときにもご紹介した時同様
アナライザーを用いれば
こちらのディエッサーでも
Frequencyでピークを探しながら抑えれます。
通常の発声
歯擦音の発声
明らかに高音域の5kHz以上があるので
狙いを定めてFrequencyを弄ると
いいと思います!
│マルチバンドコンプ
マルチバンドコンプは主に
マスタートラックに使い
各帯域をバランスを整えるものです。
しかし今回はボーカルに使い
ディエッサーとしての役目の
使い方をご紹介します。
ディエッサーと同様に周波数を
指定してコンプのようにスレッショルドを
下げレシオやKnee、アタック、リリースの
調節をしてください。
コンプの使い方はこちらを見てください。
歯擦音にも周波数の違いがあります。
私独自の調べだと以下のような周波数です。
さ:5.5kHz〜7.8kHz
し:4.5kHz〜6kHz
す:7.0kHz〜13kHz
せ:7.7kHz〜16kHz
そ:3.9kHz〜5.4kHz
つ:5.6kHz〜9kHz
主に歯擦音として抑えたいのはし,す,つ です。
特にす が1番歯擦音が強い項目です。
しとつは周波数が近いので1つとしてみると
以下のようなマルチバンドコンプの
使い方が可能です。
4.3kHz〜8.5kHzは-3dbでアタック遅めにして
しとつは抑えつつも滑舌悪く聞こえないような
設定にすることができます。
8.5kHz以上は-5dbでアタック早めで
すをしやつ以上に抑えるような
設定にすることが出来ます。
ほとんどの場合が5kHz以上の設定で
ディエッサーをかけますが
知っておくといいかもしれません。
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