ディエッサーの理想的なタイミング

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皆さんディエッサーはいつ使いますか?コンプの前?後?

人によって考え方は違うので

Twitterによる調査をさせていただきました。

 

調査の結果はこちらです↓

 

 

概ね半々という結果になりました。

 

そんなディエッサーですがコンプの前と後どちらが良いのか

また、状況に応じての使い分けについて説明していきます。

 

 

コンプ前のメリット

EQと同様、コンプを通す前に不要な帯域を削る事により

コンプの挙動を安定させることが出来ます。

 

【別の例】

バスコンプをかける場合

低域のキック等にコンプが引っかかり思うような

リダクションが出来ないことがあります。

そのような場合にサイドチェーンフィルターやマルチバンドを用います。

そのため不要な帯域から削っておくことが重要な場合があります。

 

コンプ後のメリット

音量差が均一になっているためメロの部分とサビの部分で

均等にディエッサーが引っかかるようになり

必要以上にディエッサーがかかることを防止してくれます。

 

【別の例】

バスやマスターに用いる場合

コンプをした後には音量差が均等になっているため

ハイハットや歯擦音などの不要な帯域を均等に抑えることができます。

 

 

コンプ前のデメリット

ディエッサーの挙動にバラツキが生まれる可能性がある。

 

コンプ後のデメリット

コンプが歯擦音に反応してしまう可能性がある。

 

結局どっちがいいの?

結論からいうとどちらでも大丈夫です。

 

基本的にディエッサーはThresholdを超えたものを削って行くため

コンプ前でもある程度均等に削られていきます。

 

ただしコンプ後の場合リダクションされる量が

安定するためコントロールがしやすいと思います。

 

実際、得票結果ではコンプが数票多かったものの

iZotope Nectar 3ではコンプ前にディエッサーが入ります。

そのため素材に合わせた処理が大事だと言えます。

 

因みに筆者はコンプ前に使うことが多いです。

他にもDEQをディエッサー代わりに用いる人も居ます。

自分の求める音になれば過程はどちらでも良いということです。

 

自分に合った方法でやることをオススメします!